谷川俊太郎が

インタビューに答えた
言葉がある。

私たちは「無常」と聞くとなにか寂しいこと
とのみ捉えがちだ。
しかしそれよりも、いのちの事実に
立ち返らせてくれるはたらきがある。
そういう面を、
谷川氏が的確にあらわして
いるように思う。
以下、谷川氏の言葉。

「ぼくらはいま生きているのは安全でなきゃ
 と思いこんでいる。
でも、生きてるのは
 基本的にアブナイことなんですよね。
その危なさがぼくらを
 生き生きさせてくれるんです。」

谷川俊太郎 朝日新聞朝刊)





それは日常の意識をやぶって、本来の生の感覚を
呼び起こす。そんなことばだったのだ。