読書

午前中にお参りを終えて、昼食後ゆったり読書。先日読み始めた「ゲノムが語る生命」(中村桂子著)を読む。今日読み終えた最後の処。

 「「愛づる」とは時間を見つめること。時間を見つめるとは、生きものの変化を大切にすること。平安の京の都の姫君に教えられて、生命誌は生きものの変化を丁寧に見つめていこうと思います。」「分かる」ということを求める科学の裏に「愛づる」が必要であるという実感を抱くことになり、科学の世界でも、理性の表現である「分かる」と情感の表現である「愛づる」が、私たちのなかでつながっていることを考えてみる必要があると考えるようになりました。」(p210)
 これって、仏教の分かるということに通じているように思う。理性で分かるだけでなく、いきることを深くいとおしむ心がそこにある。