絵解き de 法事

あさ名古屋までおまいりに行く。23号も一号線もなんだか土曜日だというのに混雑している。午後2時の法事に間に合うように帰寺。午後からW家一周忌法要で絵解き、食事に行く時間がせまっているということで、短く絵解きをした。
 内容は、現代人は多くの情報を手にいれることができるが、生きているそのこと自体の意味を捉えることが難しくなっているのではないか。
 それでは、我々の先祖はどう考えてきたのか?案外深い洞察眼をもっていたのではないか。それを四百年以上前にとかれた六道絵をとおして考えてみたい。というようなことを話してみたいと考えていたが、充分に話すことができなかった。六道絵の解説するだけ終わってしまった。六道絵のテーマは人間として生きることに、どんな課題があるのかを考えることにあると思っている。
 法要の最後は、「信心をもって本とする」というお文の言葉について、慚愧の心で”信心”のかたちを考えてみる。慚愧=自分の姿がありのままにみえたとき、他の人の至らなさを裁くことなく、受け入れることができる。そこに他を尊ぶ心がうまれ、親子。兄弟、夫婦、ともだちという人との関係が成立する。信心が基本にあって人間生活がある。