金槌の音が響く

S家法事。一周忌があっというまにきたという感じがする。
 いつものように六道絵の絵解き法事である。熊野観心十界曼陀羅には、畜生道のところに牛と馬が人間を顔にして描かれている。
 これはいろいろな生物は自分と疎遠な存在ではなく、自分が生まれ変わり死に変わって来たものだと考えたからだろう。
 その命を食べて私が生きていける。それは、命をとって当たり前の現代人とはちがって、無数の命をとって生きざるをえないことを済まないことだと考えたのだ。
 
 
 

今朝も山門の工事が続けられている。

金槌の音が絶え間なく響いている。いよいよという感じになってくる。
片づけもこれからだ。ひとがんばりせねば。